STRATEGY HARNESS ・ TACTICAL DESIGN HARNESS

戦略設計ハーネス(上流)と戦術設計ハーネス(下流)の違い

判断は1問。「何に賭けるかは決まっているか?」——NO なら上流で賭けを選び、YES なら下流で打ち手を組む。両方必要なら上流を回してから繋ぐ。このページは、フェーズ構成・エージェント編成・生成メカニズム・評価軸・機械検証・繋ぎ込みの6点を段ごとに突き合わせ、起動する前にどちらを回すかを決め切るためのもの。

上流 賭けを選ぶ/主産物は選択と棄却 下流 打ち手を組む/主産物は施策・ロードマップ・KPI・撤退基準 共通 生成と評価を別エージェントに分離 繋ぎ込み 上流の成果物を下流の入力へ渡す手動オペレーション
DECISION
1
「何に賭けるかは決まっているか?」NO=上流/YES=下流。両方必要なら上流を回してから下流へ
AGENTS
10/16
エージェント実体数:上流 strat-* 10/下流 sd-* 16
RUNTIME
20〜40/30〜50
上流/下流の所要。原文の記載どおりレンジのまま扱い、代表値に丸めない
QUALITY GATE
4×4/5
両者とも全軸AND。総合点での救済はなく、差し戻しは最大3ラウンドで止まる
VALIDATOR
10/15
校正で全検出した仕込み不良の件数(上流/下流)。仕込んだテストケース数であり、検証の厳密さの尺度ではない
01
SECTION 01

判断は1問|あなたが回すべきはどちらか

分岐は「何に賭けるかは決まっているか?」の1問だけ。NO なら上流が STRATEGY.md=選択と棄却を、YES なら下流が施策・ロードマップ・KPI・撤退基準を出す。どちらを単独で起動する場合も、起動前に INPUT.md へ自分で書く最低入力(上流3点/下流4欄)が決まっている。

判断は1問|何に賭けるかは決まっているか? NO=上流/YES=下流。両方必要なら上流→下流 決めたいこと・作りたいものがある 何に賭けるかは決まっているか? NO = 何に賭けるかは未定 YES = 方針は確定済み 戦略設計ハーネス(上流) エージェント実体10体 主産物 STRATEGY.md =選択と棄却(何を捨てたか) 戦術設計ハーネス(下流) エージェント実体16体 主産物 施策・ロードマップ・KPI・撤退基準 方針そのものを問い直したいときには使わない 戦略的ディスカッション そもそも何を決めるかが不明確 ハーネスは使わない STRATEGY.md そのまま入力に渡す 両方必要なら上流を回してから下流へ 軽い相談・壁打ちには使わない 上流15〜30体/下流1ラウンド16〜18体・延べ40体前後 単独で起動するときに、起動前に自分で書く最低入力 上流を単独で起動するとき INPUT.md に最低限書くこと 1 何を決めたいか 2 いつまでに 3 使えるリソースの概略 この3点は上流SKILL.mdが「最低限」と明記している 下流を単独で起動するとき INPUT.md に最低限書くこと 1 現状 数値があれば単位・期間・母数つき 2 課題感 主観でよい 3 理想像 時間軸があれば書く 4 制約 使えるリソース・期限・やらないと決めていること 上流から繋ぐ場合の埋め方は SECTION 09 関連資料は contextPaths でパス渡し(コピー不要) 入力が薄いほど missing_context が膨らみ、成果物の「未確認事項」が増える 原文は「3点セット」と書いた上で4つの見出しを示す 本図はその4欄を採る
上流を回さない場面:「何を決めるか」自体が言葉になっていない段階(壁打ちが適切) 下流を回さない場面:方針そのものを問い直したいとき(下流は方針を所与として扱う)

横スクロールできます(図は右へ続きます)。下流から上流へ戻す兆候は2つ——評価者から route=plan の指摘が続くこと、採用施策が理想像に届かないこと。この1問は上流・下流いずれの SKILL.md も冒頭に同じ形で置いているため、どちらのスキルから読み始めても同じ結論に落ちる。

02
SECTION 02

4スキルの中での位置づけ|境界は方針が確定しているか

調べる(戦略分析)/考えを整理する(戦略的ディスカッション)/賭けを選ぶ(上流)/打ち手を組む(下流)——4スキルは進行度の順に並び、上流と下流は後半2段を担う別物である。境界は「方針が確定しているか」の1本に引かれ、左2つは評価者エージェントを持たず、右2つだけが生成と評価を分離したハーネスになっている。

4スキルの進行度|境界は「方針が確定しているか」 STRATEGY.md をそのまま入力に渡す 左=何に賭けるかは未定 / 右=方針は確定済み 方針確定線 進行度 戦略分析 調べる 生成の形 並列分析 主産物 分析レポート 所要 十数分 戦略的ディスカッション 考えを整理する 生成の形 対話 主産物 対話ログ 所要 対話次第 戦略設計ハーネス(上流) 賭けを選ぶ 生成の形 レンズ別競作→1本選ぶ 主産物 選択と棄却 (何を捨てたか) 所要 20〜40分 戦術設計ハーネス(下流) 打ち手を組む 生成の形 施策を多数生成→採点→採否 主産物 ポートフォリオ/ロードマップ 改善サイクル 所要 30〜50分 評価者エージェントを持たない 生成と評価を分離したハーネス 上流=戦略設計ハーネス 下流=戦術設計ハーネス 所要はレンジのまま記載

横スクロールできます(図は右へ続きます)。所要は原文のレンジ表記のまま扱い、代表値には丸めていない(上流 20〜40分/下流 30〜50分)。上流から下流への受け渡しは STRATEGY.md をそのまま入力に渡す手順で、自動連携ではない(手順は SECTION 09)。

両SKILL.md の使い分け表は同趣旨だが記述の粒度が異なる(上流の評価欄は上流SKILL.md 側だけが「+機械検証+差し戻し」まで書き、下流の入力欄と生成の形の欄は下流SKILL.md 側の方が詳しい)。本ページはセルごとに記述の詳しい側を採り、行見出しは下流SKILL.md 版の「生成の形」を用いている。両表の記述内容が一致しているわけではない。

03
SECTION 03

パイプライン比較|上流5段 / 下流7段

上流は Plan → Brief → Generate → Synthesize → Evaluate の5段。下流はこの流れに Score(採点)と Integrate(統合)の2段が挟まって7段になる。契約ファイルは両者とも STRATEGY_BRIEF.md で、判断基準(重み合計100)・受入基準(全部 false、下流は passes:false)・禁止表現リスト・生成レンズを、生成が始まる前に確定させる。

パイプライン比較|上流5段 / 下流7段 工程は上から下へ進む。対応する段は左右で同じ高さに揃えてある 戦略設計ハーネス(上流)/5段 戦術設計ハーネス(下流)/7段 Plan 並列3 strat-planner-question 何を決めるか・判断基準・成功条件 strat-planner-research 外部事実(出典必須)・未検証主張の検出 strat-planner-internal 資産・制約・過去の学び(出典必須) Plan 並列3・書込権限なし sd-planner-current 現状を出典つきで構造化+潜在論点 sd-planner-issue 症状→根本原因まで降ろす sd-planner-vision 理想像を3〜5案に拡張(V0=ユーザー提示) Brief strat-plan-integrator → 契約先出し STRATEGY_BRIEF.md 判断基準(重み合計100)/受入基準は全部false 禁止表現リスト/生成レンズ3つ(数は固定) (名称は原文に記載なし) Brief sd-brief-integrator → 契約先出し STRATEGY_BRIEF.md 判断基準(重み合計100)/受入基準 passes:false 禁止表現/生成レンズ 2〜4 (決め方は原文に記載なし) Generate 並列3・互いを見ない競作 strat-generator ×3 → 出力 options/option-A/B/C.md 各案:核/施策7項目/依存する前提/自認する弱点 Generate 並列N(=レンズ数)・互いを見ない sd-generator-initiative ×レンズ数 → 出力 initiatives/lens-X.md 各施策:狙う課題id/理想像id/仮説/概要/依存前提/自認する弱点 対応段なし 下流だけにある2段 = Score と Integrate 上流は Generate の次が統合1体 (Score・Integrate 並列2 に相当する段がない) Score 並列3・書込権限なし → 直列1 sd-score-feasibility リソース・時間・技術・組織・過去の失敗と照合 sd-score-impact 根本原因への到達度。可能な限り数値で試算 sd-score-risk Devil's Advocate。対処が書かれていれば加点 sd-score-priority 判断基準の重み+緊急性で順位・採否・依存関係 Integrate 並列2 sd-integrator-roadmap フェーズ・依存・マイルストーン・負荷検出 sd-integrator-cycle KPI・測定方法・レビュー・撤退基準 Synthesize 結合1体 strat-synthesizer 判断基準で比較・足して2で割らない STRATEGY.md を出力(棄却理由も残す) Integrate 結合1体 sd-integrator-package 機械検証を違反ゼロまで STRATEGY.md に結合 Evaluate 並列4・書込権限なし strat-eval-logic 論理:因果・選択の有無・矛盾 strat-eval-evidence 根拠:一次情報照合・再計算 strat-eval-feasibility 実行可能性:資源整合・7項目の実質 strat-eval-risk 頑健性:Devil's Advocate Evaluate 並列4・書込権限なし(受入評価) sd-eval-logic 因果の連鎖・選択の有無・矛盾 sd-eval-evidence 主要数値5件以上を一次情報照合+再計算 sd-eval-coherence 相乗効果の機序・依存順序・KPI対応 sd-eval-executability 7項目の実質・撤退基準・機械検証の実行 契約ファイルは両者とも STRATEGY_BRIEF.md(判断基準・受入基準・禁止表現・生成レンズ) 上流のジェネレーターは並列3固定(出力ファイル名が options/option-A/B/C.md)、下流は並列N=レンズ数(2〜4)

横スクロールできます(図は右へ続きます)。生成レンズについて原文が書いているのは数だけで(上流3つ固定/下流2〜4)、レンズの名称も、下流でレンズ数を決める基準も記載がないoptions/ 配下の options/option-A.mdstrat-generator が書き出す出力ファイルの名前であって、レンズの名前ではない。

上流の禁止表現リストは STRATEGY_BRIEF.md に置かれることだけが原文にあり、どの語を禁じるかの一覧は上流側に記載がない(具体語5種が挙がるのは下流の機械検証の側で、SECTION 08 に置いた)。

04
SECTION 04

エージェント編成|10体 vs 16体

下流固有の工程に属するのは採点4体と統合3体の計7体で、上流では strat-synthesizer 1体が担っていた統合が3体に分かれるため、実体数の差は6体になる。増えた分はすべて「打ち手を絞り込み、組み立てる」側に充てられている。

エージェント編成|上流10体 と 下流16体の内訳 生成側=Write/Edit あり 評価側=tools から Write/Edit を除外 共通スケール 0〜16体(棒の長さ比 10:16) エージェント実体数 0 2 4 6 8 10 12 14 16 戦略設計ハーネス (上流) 10体 3 1 1 1 4 プランナー ジェネレーター 評価 ブリーフ統合 統合 稼働 15〜30体 (1回の実行) 増分7体=下流固有の工程 戦術設計ハーネス (下流) 16体 3 1 1 4 3 4 プランナー ジェネレーター 採点 評価 ブリーフ統合 統合 稼働 16〜18体 1ラウンド 最大3ラウンドで 延べ40体前後 書込権限を持たない役割:上流はプランナー3+評価者4の7役割/下流はプランナー3+採点者4+評価者4の11役割 権限の剥がし方= tools: から Write/Edit を除外=「評価者は直せない」を構造で保証 増分の正体=採点層4体(並列3+優先度1)と統合層3体(並列2+結合1) 体数はエージェント実体の数。ジェネレーターは並列起動されるため稼働数は実体数を超える

横スクロールできます(図は右へ続きます)。図の数はエージェント実体の数であり、実際に起動される稼働数とは別である。稼働数は原文のレンジ表記のまま扱っている(上流は1回で15〜30体/下流は1ラウンド16〜18体・最大3ラウンドで延べ40体前後)。上流から下流へ通しで回した場合の合計体数と合計所要時間は、原文に記載がない。

書き込み権限を外す実装は tools: からの Write/Edit 除外で、評価者は自分では直せない状態を構造として作っている。エージェント定義をファイルから読み込ませて起動した場合は、Write/Edit を持たない Explore が代わりに割り当てられ、同じ保証が保たれる。

05
SECTION 05

生成メカニズム|競作で1本選ぶ vs 量産して採点で絞る

上流は互いを見ない3案を競わせて1本を選び、棄却理由を残す。下流は施策を多数出し、3軸の採点で採否を決める。解空間の広さの違いが、収束のさせ方を分けている。

生成メカニズム|競作で1本選ぶ(上流) vs 量産して採点で絞る(下流) 破線=互いを見ない関係・棄却物 上流=レンズ別の競作 → 1本を選ぶ strat-generator ×3(互いの案を見ない独立競作) 生成レンズは3つ(数は固定・名称は原文に記載なし) レンズ1 レンズ2 レンズ3 × × option-A.md option-B.md option-C.md ↑ これは出力ファイル名であって、レンズ名ではない 各案の中身(4項目):核(何に賭け何を捨てるか) 施策7項目/依存前提/自認する弱点 strat-synthesizer 判断基準で比較(棄却理由も残す) STRATEGY.md 軸を選び、優れた要素だけ移植 足して2で割らない =採用は1案に絞る 残る2案 options/ 棄却理由つきで 残す 禁則:「全部やる」「バランス型」=選択の放棄 品質ゲートの「論理」が3以下に落ちる 軸に採らなかった2案も options/ に残り、優れた要素は移植されうる レンズの選定基準=問いに最も緊張関係を生む組み合わせ 下流=施策を量産 → 採点 → 採否 sd-generator-initiative ×レンズ数(生成レンズ 2〜4) レンズ数は2〜4(名称は原文に記載なし)。破線のレンズは3・4のときだけ動く レンズ1 レンズ2 レンズ3 レンズ4 施策の生成数・採用数は原文に記載なし(帯の長さは概念表現) 施策候補 N 件 initiatives/lens-X.md 各施策の中身(6項目):狙う課題id/理想像id/仮説 概要/依存前提/自認する弱点 3軸で採点(並列3) 実行可能性 sd-score-feasibility インパクト sd-score-impact リスク(Devil's Advocate) sd-score-risk sd-score-priority 判断基準の重み+緊急性で順位・採否・依存関係 採用施策 ポートフォリオ ロードマップ 改善サイクル 棄却施策 initiatives/ 棄却理由つきで残す 採用率が8割を超える=選択の放棄を疑う sd-score-priority の判断基準の重みに差をつける どちらも棄却物を捨てずに /tmp に残す = 比較の痕跡が成果物の一部 上流は options/ に3案の比較と棄却理由、下流は initiatives/ にレンズ別の施策候補が残る

横スクロールできます(図は右へ続きます)。生成レンズは上流が3つ固定、下流が 2〜4 だが、レンズの名称は上流・下流とも原文に記載がないoptions/option-A.mdoption-B.mdoption-C.mdstrat-generator の出力ファイル名であって、レンズの名前ではない。下流のレンズ数を何を基準に決めるか、1レンズあたり施策を何件出すか、そのうち何件を採るかも、原文に記載がない。

上流の「全部やる」「バランス型」=選択の放棄は品質ゲート(論理軸)の減点則だが、下流の「採用率が8割を超える」はしきい値ではなく、症状と対処をまとめた調整表の側の記述である。棄却物が /tmp に残ること(上流 options/・下流 initiatives/)は、SECTION 09 の繋ぎ込みの前提になる。

06
SECTION 06

品質ゲート|共通3軸+固有1軸

両者とも4軸すべて 4/5、判定は全軸ANDで総合点による救済はない。入れ替わるのは4軸目だけで、上流は頑健性、下流は整合——方針の耐久性を問うか、打ち手の噛み合いを問うかの差になる。

品質ゲート|5軸 × 2ハーネスの帰属マトリクス(しきい値はすべて 4/5・全軸AND) 該当=色地のセル/非該当=破線枠に「なし」 戦略設計ハーネス(上流) 戦術設計ハーネス(下流) 評価軸(しきい値 4/5) 共通3軸 固有1軸ずつ 論理 共通軸 4/5 「全部やる」「バランス型」=選択の放棄で3以下 4/5 「全部やる」「バランス型」=選択の放棄で3以下 +課題idに紐づかない施策があれば最大3 根拠 共通軸 4/5 出典に遡れない・照合で食い違う数値が1件でも あれば最大2/捏造1件で最大2 4/5 出典に遡れない・照合で食い違う数値が1件でも あれば最大2/主要数値5件以上を一次情報照合+再計算 実行可能性 担当「チーム全体」は空欄扱い (上流・下流の両方に記載) 4/5 資源整合/施策7項目の実質/過去の学び照合 一歩「検討する」も空欄扱い(品質ゲート表のみ) 4/5 7項目のいずれかが欠けた施策が1つでもあれば最大2 撤退基準・機械検証の実行まで見る 頑健性 上流固有 4/5 Devil's Advocate:前提攻撃・競合反応・最悪シナリオ 攻撃に既に対処が書かれていれば加点 なし 下流の Devil's Advocate は Evaluate ではなく Score 側の sd-score-risk が担当 整合 下流固有 なし 上流の4軸目は頑健性(Devil's Advocate) 整合は下流だけの評価軸 4/5 機序の書かれていない「相乗効果」が1件でも あれば最大3/機序・依存順序・KPI対応を見る 判定は全軸AND。総合点では救済しない しきい値は5軸すべて 4/5(上流4軸・下流4軸) default-FAIL evidence が空の評価は verdict=PASS でも不合格

横スクロールできます(図は右へ続きます)。実行可能性の「担当『チーム全体』は空欄扱い」は、上流・下流それぞれの品質ゲート表に同じ規則として書かれた共通則であり、片側だけの規則ではない。上流の表にだけ加わっているのは「一歩『検討する』も空欄扱い」の方だが、これを上流のみと言えるのは品質ゲート表での話であって、機械検証の箇条書きでは上流・下流の両方に記載がある(SECTION 08)。

07
SECTION 07

差し戻しループと停止条件|両者に共通するハーネスの骨格

不合格でも戻り先は2つしかない。ブリーフ起因なら route=plan で受入基準を全部 passes:false に戻して再生成し、記述起因なら route=generate で統合担当が成果物を直接改訂する。どちらの経路に入っても最大3ラウンドで必ず止まる。

差し戻しループと停止条件|route 2分岐・最大3ラウンド(上流と下流に共通) 差し戻しの環|合格したときだけ環の外へ出る Plan 並列3 Brief 契約先出し Generate 互いを見ない Score 下流のみ Integrate 下流のみ Evaluate 並列4 4軸の評点 判定(環の中心) 4軸すべてしきい値以上か (全軸AND) NO route=plan NO route=generate YES route=plan 戻り先=Brief/起因=ブリーフ ブリーフを改訂する(受入基準を全部 false に戻すのは下流のみ明示) → 候補から再生成する route=generate 戻り先=統合担当/起因=記述 統合担当が STRATEGY.md を直接改訂(候補は再利用=上流のみ明示) 改訂後はそのまま再評価へ 合格=環の外へ出る(完成) STRATEGY.md status=PASS で報告 破線ノード=下流だけにある2段(Score/Integrate) 評価者は Write/Edit を持たない=自分では直せない 統合担当(上流)= strat-synthesizer 統合担当(下流)= sd-integrator-package 停止のタイミング|ラウンド軸1→2→3(最大3ラウンドは両者共通) 無彩=合格して抜ける/黄=未達のまま止まる 契約充足→完成 停滞検知 契約充足→完成 停滞検知 契約充足→完成 停滞検知 最大3ラウンド到達 ラウンド1 ラウンド2 ラウンド3 時間 上流 下流 上流 下流 上流 下流 上流 下流 上流 下流 上流 下流 上流 下流 未達=INCOMPLETE 報告へ エージェント失敗(任意のラウンド) 下流SKILL.mdのみ明示 上流のアーキテクチャ図にも「4軸すべてしきい値以上? YES → 完成」があり、契約充足による停止は上流にもある。 停滞検知の内訳2種(出力ハッシュの同一性/指摘の同一性)とエージェント失敗は、下流SKILL.md にのみ明示。 未達のまま最大ラウンドに到達したら INCOMPLETE + remaining_findings を必ず報告する。 両者に共通するハーネスの骨格(8項目) 「ハーネスの原則→実装」の対応表そのものは下流SKILL.mdにのみ存在する 生成と評価の分離 権限を構造で剥がす まっさらな文脈(下流のみ明記) 契約先出し default-FAIL 証拠主義 ハードしきい値+全軸AND 機械検証

図が右端で切れているときは横方向にスクロールできます。停止条件を「契約充足/停滞2種/最大ラウンド/エージェント失敗」の4つまで列挙しているのは下流SKILL.mdだけで、上流SKILL.mdが停止として挙げているのは「最大3ラウンド/停滞検知」の2語である。原文にないのは停滞検知の種類数であって、契約充足による停止は上流にもある(上流のアーキテクチャ図にも「4軸すべてしきい値以上か → YES で完成」が描かれている)。停滞検知が何ラウンド目から発火しうるかは、上流・下流のいずれにも記載がない。

図の凡例に並べた骨格8項目のうち、「ハーネスの原則→実装」の対応表そのものは下流SKILL.mdにのみ存在する。上流分は各所の記述を突き合わせて観測できる範囲であり、上流SKILL.mdに同等の一覧表があるわけではない。

08
SECTION 08

機械検証|主観の入らない構造だけを先に落とす

両者とも「各施策に7項目が実在し、実質を伴っているか」を核に据えた同型のチェックである。違いは踏み込む範囲で、下流の validate_strategy_design.py は禁止表現・棄却の記述・ロードマップの期間表記まで見る。

機械検証|主観の入らない構造だけを先に落とす 図は右へ横スクロールできます 校正で全検出した仕込み不良の件数(両スクリプトとも良品はPASS) 統合担当が機械検証を 違反ゼロにしてから評価に回す 棒は校正時に仕込んだ テストケース数(実運転の遮断実績ではない) 上流 10件 下流 15件 0 5 10 15 (件) 運用で最も効く調整 形骸値パターンに実例を追加 するのが最も効く(両者共通) 件数は仕込んだテストケース数であり、検証の厳密さの尺度ではない 検査項目の包含関係|共通の核を、上流と下流がそれぞれ包む 戦略設計ハーネス(上流)だけが見る validate_strategy.py 必須セクション6種 前提と問い/選択肢の比較/戦略/ 施策計画/リスクと前提/未確認事項 (比較表の存在は上流・下流の共通則) プレースホルダ残留(独立の検査項目) 形骸値:担当「全社」のみ 外殻=内側の共通項目+この列の固有項目 戦術設計ハーネス(下流)だけが見る validate_strategy_design.py 必須セクション10種の存在と順序 10種の内訳は原文に記載なし 禁止表現5種 バランス型/全方位で強化/ まずは検討する/順次進める/ 相乗効果が期待され 「選択と棄却」に棄却の記述と理由 比較表の存在/ロードマップの期間表記 「未確認事項」が空でないこと 形骸値:担当「関係者」/時期「随時」 KPI「向上」だけ/撤退基準「適宜」 プレースホルダ語:xxx のみ 外殻=内側の共通項目+この列の固有項目 共通の核(上流・下流の両方に同じ規則として記載) 各施策(### 施策N:名前)に7項目 目的 担当 時期 コスト KPI 最初の一歩 撤退基準 値が空・形骸値・プレースホルダを検出 形骸値:担当「チーム全体」 形骸値:最初の一歩「検討する」 プレースホルダ語:TBD/TODO/未定 この内側は、上流・下流どちらの外殻にも含まれる =検査の核は同型で、違うのは外殻の固有項目だけ 外側の藍枠=上流の検査範囲 外側の銅枠=下流の検査範囲 検査項目の個数は厳密さの比較にならない

図が右端で切れているときは横方向にスクロールできます。10件/15件は校正時に仕込んだ不良のテストケース数であり、検証の厳密さの尺度ではない。両スクリプトとも、良品はPASSさせたうえで仕込んだ不良を全件検出した実績として原文に書かれている。

下流の必須セクションは種類数(10種)と「存在と順序を見る」ことだけが原文にあり、内訳の名称は記載がない。上流の必須セクション6種は名称まで原文にある。形骸値のうち上流の箇条書きにだけ現れるのは担当「全社」の1語で、担当「チーム全体」と一歩「検討する」は上流・下流の両方に書かれている。

09
SECTION 09

上流→下流の繋ぎ込み|最も事故が起きる箇所

上流の STRATEGY.mdcpUPSTREAM.md に置き、そこから下流 INPUT.md の4欄へ流し込む。事故は経路そのものではなく、棄却理由を制約欄と contextPaths の両方に載せたかどうかに集まっている。

上流→下流の繋ぎ込み|最も事故が起きる箇所 図は右へ横スクロールできます 上流の成果物 STRATEGY.md 選択と棄却の記録 上流の契約ファイル STRATEGY_BRIEF.md 判断基準と棄却理由 cp パス指定 下流の作業ディレクトリ UPSTREAM.md 上流の成果物をコピー 転記/要約して4欄を埋める 下流の起動引数 contextPaths 判断基準と棄却理由を渡す 4欄へ 戦術設計ハーネスの入力 INPUT.md 現状 UPSTREAM.md の「前提と問い」 から転記または要約 課題感 上流で解こうとしている課題 理想像 上流で採用された戦略の核 確定事項。下流で再検討しない 制約 上流で棄却された選択肢 =やらないと決めたこと 下流の成果物 STRATEGY.md 施策・ロードマップ KPI・撤退基準 4欄が埋まってから起動 ここが切れると、捨てたはずの案が施策として復活する 制約欄への転記と contextPaths の指定、どちらが欠けても起きる 繋ぎ込みで最も事故が起きる箇所。この受け渡しは手動オペレーション 入力が薄いほど missing_context が膨らみ、成果物の「未確認事項」が増える(上流・下流に共通)

図が右端で切れているときは横方向にスクロールできます。この受け渡しは自動連携ではないcp の実行、INPUT.md 4欄の記述、contextPaths の指定はいずれも人手のオペレーションで、1つ抜ければ図の経路はそこで切れる。

入力の薄さは missing_context の膨らみと、成果物「未確認事項」の増加にそのまま直結する。これは上流・下流の両方に同じ趣旨で書かれている

10
SECTION 10

早見表と、回す前に握っておくこと

4スキルを7観点で並べると、上流と下流は同じ道具の大小ではなく、入力も主産物も違う隣り合った別工程だとわかる。回す前に握っておく留保は、起動前・実行中・報告時の3つの時点に分かれる。

戦略分析 戦略的ディスカッション 戦略設計ハーネス(上流) 戦術設計ハーネス(下流)
段階 調べる 考えを整理する 賭けを選ぶ 打ち手を組む
入力 分析テーマ 相談したいこと 意思決定の問い(〜すべきか) 決まった方針/現状・課題感・理想像
生成の形 並列分析 対話 レンズ別に戦略案を競作 → 1本選ぶ 施策を多数生成 → 採点 → 採否
主産物 分析レポート 対話ログ 選択と棄却(何を捨てたか) ポートフォリオ・ロードマップ・改善サイクル
評価 なし(全員が生成側) 人間が判断 4軸の独立評価+機械検証+差し戻し 施策の4軸採点+成果物の4軸受入評価
所要 十数分 対話次第 20〜40分 30〜50分
使わない場面 原文に記載なし 原文に記載なし 「何を決めるか」が明確でない段階 方針そのものを問い直したいとき

表が右端で切れているときは横方向にスクロールできます。「使わない場面」の行だけは両表になく本文の記述から起こしたもので、戦略分析と戦略的ディスカッションについては本文にも記載がないため埋めずに残した。所要はいずれも原文のレンジ表記のまま扱い、代表値には丸めていない。

両SKILL.md の使い分け表は同趣旨だが記述の粒度が異なる(上流の評価欄は上流SKILL.md 側だけが「+機械検証+差し戻し」まで書き、下流の入力欄と生成の形の欄は下流SKILL.md 側の方が詳しい)。本ページはセルごとに記述の詳しい側を採り、行見出しは下流SKILL.md 版の「生成の形」を用いている。両表の記述内容が一致しているわけではない。

運用の留意点|起動前・実行中・報告時 図は右へ横スクロールできます 横位置=時間。各項目は、それが起きる時間帯の真下にだけ置いている 1 起動前 握っておくこと 2 実行中 見ておくこと 3 報告時 必ず載せること 軽い相談・壁打ちには使わない 上流 15〜30体 下流 16〜18体/回 下流は1ラウンドの体数。最大3 ラウンドで延べ40体前後が動く 初回は必ず甘い 過去の戦略資料(良品・没案)を 各1件、点数内訳つきで評価者に 埋め込むと安定する 両スキル共通の記述 作業ディレクトリを Vault (iCloud)配下にしない サンドボックスに拒否される 下流SKILL.mdのみの記載 最大3ラウンドで必ず止まる 両ハーネス共通の上限 未達なら INCOMPLETE 残った指摘を添えて必ず報告 実行結果と採点 status stop_reason 4軸スコア(しきい値 4/5) 未達の明示 INCOMPLETE remaining_findings 採用レンズ 上流のみ 採った案のレンズを明記 採用施策数 下流のみ missing_context 棄却された案・施策 比較の痕跡は成果物の 価値の一部 機密性の高い事業数値 を含む場合は、公開・共有 の前にユーザーへ確認 時間の流れ 起動前 ラウンド1〜3(実行中) 停止判定 報告・共有 必須:原文が「必ず」「〜しない」と書いている項目 推奨:原文が「〜すると安定する」と書いている項目

図が右端で切れているときは横方向にスクロールできます。レーン上の項目のうち、片方のSKILL.mdにしかない記述には帰属タグを付けている。タグのない項目は上流・下流の両方に同じ趣旨で書かれている

PASSは「決裁できる品質」の保証であって、正しい戦略の保証ではない

評価者が保証するのは判断材料の品質までで、意思決定そのものはユーザーの仕事である。両スキルとも同じ文でこれを明記している。起動前にユーザーが決めておく必要があるのは、結局のところ最初の1問(何に賭けるかは決まっているか)だけである。